薬草の宝庫と知られる伊吹。織田信長がポルトガルの宣教師の要望に応じ、伊吹山に約50町歩(東京ドームおよそ11個分)の薬草園を開かせたという説が伝えられている。当時、ヨーロッパより持ち込まれた薬草は約3,000種。その中に紛れ込んだであろう雑草「キバナノレンリンソウ」「イブキノエンドウ」「イブキカモジクサ」が伊吹山に現存していることから、同説の根拠とされている。伊吹山麓に建つ「伊吹薬草の里文化センター」は、芝生広場や図書室、薬草風呂などが併設された複合施設。約200種類の薬草・薬木が栽培されており、自由に見学することができる。