『マザーレイク』の愛称でも親しまれ私たち滋賀県民にとってなくてはならない存在である琵琶湖。実は約400万年という歴史を持つ世界的にみても貴重な古代湖であることはご存知でしたか?
そんな貴重な琵琶湖の全てが詰まった琵琶湖博物館が、2018年の春から秋にかけて大幅にリニューアルしました! 今回のリニューアルによって、『親子で楽しめる琵琶湖博物館』というイメージに『大人だけで来ても楽しめる琵琶湖博物館』というイメージがプラスされ、楽しみ方もさらに広がったとのこと。早速おでかけmoa編集部がモアガールさやっぺと共に取材に行ってきました!
大人も一緒になって楽しめる仕掛けがいっぱい♪ 開館当初から親子に人気のディスカバリールームが五感を使って楽しめる展示へとパワーアップ!
まず一番最初に訪れたのは、入場ゲートを越えてすぐの場所にあるディスカバリールーム。他の展示室への興味を引き出す仕掛けがたくさん詰まっているので、訪れた際にはまず初めにチェックしておきたい場所です。
開館当初から親子で楽しめる施設として人気を博してきたこの施設も、今回のリニューアルでイメージを刷新! 五感を使って楽しむことのできる展示へとさらにパワーアップしました!子ども向けの展示かと思いきや、大人も本気で楽しめる展示となっていますよ!
まず目に飛び込んでくるのはタヌキの展示。
タヌキの剥製と信楽焼の愛らしいタヌキと骨格標本、三つの全く異なった姿を実際に見比べてみる視覚体験ができます。剥製は本物を使用しているため迫力もさることながら、耳の形や指の本数などをじっくり観察できます。
奥に行ってみると…
『聞いてみよう』コーナーではコオロギとカエルの模型が置かれており、コオロギが音を鳴らす仕組みには編集部もびっくり! 実際に音を鳴らしてみることで、普段いきものがどのように音を鳴らしているのかという仕組みを知ることができます。
博物館のスタッフの方々がより本物に近づけるべく、思考錯誤の末作り上げたという渾身の作に思わず取材を忘れ没頭してしまいました…。コウモリが、私達の耳では聞こえないくらい高い音を出しているのかを体験することもできますよ。
入り口には「このへやのおやくそく」を記載。マナーも学べて一石二鳥ですね。また『DISCOVERY』の文字は実は人文字になっており、博物館のスタッフだけでなくその場に偶然居合わせたお客さんも飛び入りで文字を形作られているのだそう。『みんなで気軽に参加し楽しめる博物館にしたい』との思いが感じ取れ親しみが湧きますね。
まるで研究者の部屋にやってきたかのよう! 新設された『おとなのディスカバリー』はこんなにスゴイ!
続いてやってきたのはお隣にある『おとなのディスカバリー』。今回新たに新設されたこちらの展示、先ほどの子ども向け展示とは打って変わり入り口から重厚感が漂っています。
こちらには高性能な顕微鏡も置かれており、実際に標本を観察することができます。モアガールさやっぺも早速石を観察してみることに! 顕微鏡で拡大した石はテレビ画面で見ることができるので、細部までじっくり観察することができます。肉眼で見る世界とは全く異なる、美しく輝く石の結晶の世界に感嘆の声を漏らすさやっぺ。
大きな窓から差し込む明るい光を受けながら、思い思いの資料や標本を手に取り自由に学びが得られる『大人のディスカバリー』。分からないことがあれば常時滞在しているスタッフの方が分かりやすく教えてくれるので、博学な方はもちろんふらっと訪れた程度の方でも充分に楽しむことができます。子どもはちょっぴり背伸びをして、大人は若かりし日の少年少女に戻った心地で『発見』を心から楽しめる場となっていますよ。
この秋オープン!美しい琵琶湖を一望でき鳥になった気分で森の生き物を感じられる樹冠トレイル
最後に訪れたのはこの秋完成したばかりの樹冠トレイル。博物館の扉を抜け気持ちのいい風と光を感じながら歩いていくと、琵琶湖にまっすぐに伸びる空中遊歩道=樹冠トレイルが現れます。
丸子船トレイルの先端はかつて琵琶湖で活躍していた丸子船がモチーフとなっています。青空と琵琶湖と丸子船の美しいショットはインスタ映えにもなりそうですね。よく見ると丸子船の先にはかわいらしい金色のカヤネズミの姿が!
そんな美しい琵琶湖の景色を一望できる樹冠トレイルですが、楽しみ方はそれだけではありません! こちらのトレイルでは鳥の目線で森を体感できるという、さらなる醍醐味もあるのです。縄文弥生の森を再現した森の木々を鳥の目線で間近から眺め、木の枝に触れたり季節に応じて木の実やドングリを見つけたり…
その視点だからこその見え方を楽しみながら、博物館内で得た知識をフィールドに生かすことができます。トレイルには、季節や場所に応じて森を楽しむためのポイントが書かれたパネルも点在しているので、散策に活用してみて。
琵琶湖博物館オリジナル『びわ湖カレー』で身も心もびわ湖を味わいつくそう!
心ゆくまで展示を堪能した後には、おいしいごはんでお腹を満たしたいところ。春にリニューアルしたレストラン『にほのうみ』では、湖南農業高校食品科の生徒と共同開発した『びわ湖カレー』(税込1080円)を販売しています。
特注の型で型取られた美しい琵琶湖型の白ごはんは、運ばれてきた瞬間に思わず歓声の声をあげてしまうほどの完成ぶり! びわ博の旗の位置はちょうど琵琶湖博物館がある位置に刺さっているというこだわりようです。もちもちの白米に隠し味にマーマレードを使用した甘めのカレーがベストマッチ。さらにごはん大盛り(+150円)をお願いすると、なんと琵琶湖が二つ並ぶのだそう。訪れた際には是非試してみたいですね。
他にも滋賀の美味しいが詰まったメニューが豊富にある『にほのうみ』。琵琶湖博物館に来たからには、お腹の底まで滋賀の恵みを堪能しちゃいましょ♪
レストランの隣にある、琵琶湖博物館ならではのアイテムが多く揃うミュージアムショップ『おいでや』も是非チェックしておきたいところ。こちらの『科学標本ブローチ』は、琵琶湖博物館内でも展示されている生物を型取ったブローチ。
なんともレアなグッズですが、眺めているうちに不思議と愛らしく思えてきます。学芸員の方のおすすめはノロ、ビワサンショウモ、ウロコイタチムシの三点。アーティスティックな香り漂うブローチはオシャレのワンポイントにもなるかも!?
第二期リニューアルと今後のさらなる展望について
最後に、学芸員の方に琵琶湖への想いと今回のリニューアルの真意についてお伺いしました。
『普通の湖は1〜10万年ほどの間に消滅してしまうが、琵琶湖は400万年という長い歴史を持つ貴重な湖です。だからこそ数多くの固有種も存在しています。琵琶湖博物館は、そんな私たちの生活に当たり前に存在し生活の一部となっている琵琶湖が、いかに価値のあるものなのかを再認識してもらえる場です。今回のリニューアルで、より琵琶湖を知ってもらい、博物館の外へ展示を広げることで博物館で得た学びをフィールドで活かして、もっと琵琶湖の価値を感じてもらえたら嬉しいです。』
と話されていました。
11月に第二期リニューアルを終えたばかりですが、2020年にはさらなる展望・第三期リニューアルを控えている琵琶湖博物館。展示の他にも、ワクワクドキドキがたくさん詰まった観察会・見学会・体験教室などを随時開催しているので、是非ホームページをチェックしてみてくださいね。子どもも大人も心から満喫できる琵琶湖博物館へ是非家族や友達、大切な人とおでかけしてみては。
・モアガールさやっぺの感想
『見て聞いて触って、子どもから大人まで楽しめるスポットが沢山あり丸一日過ごせそう♪自然の森を散策できる樹冠トレイルも、とっても気持ち良かったです♡』
(文・りーしゅん)
WEB&フリーペーパー おでかけmoa編集部
店名 | 琵琶湖博物館 |
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TEL | 077-568-4811 電話の際はモアを見たというとスムーズです |
住所 | 525-0001 草津市下物町1091 |
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