現在、小学生の大半が何らかの足のトラブルを抱えているといわれています。こうした事態を防ぐため、いま乳幼児からママパパが足や靴に対して正しい知識を持ち実践する「足育」の重要性が叫ばれています。
米原市にあるフナナカ子ども靴店店主かつ、合同会社ゲットゴーイングの代表を務める船中俊宏さん曰く「日本は海外と比べて足育への関心がまだまだ低く、子どもの靴を正しく選べていない方が多いのが現状。」なのだといいます。知識がないまま間違った靴を選んでしまった結果、お子さんの運動や学力、健康に大きな影響を及ぼすこともあるのだとか。
お子さんの将来のことを考えれば、できるだけ早く足や靴の正しい知識を持ち、正しく導いていってあげたいですよね。
そこで今回おでかけmoa編集部は、子どもの発育をしっかり足からサポートしてくれる、フナナカ子ども靴店に取材に行ってきました!
米原市に11月オープンした、足育について学べる靴屋さん
米原市に11月17日オープンしたフナナカ子ども靴店。
同店は単なる靴屋ではなく、足裏バランス計測器を使っての足のサイズや圧力分布計測や、必要に応じた正しい靴選びやはき方、歩き方をアドバイスしてもらうことができる、足育について学べる靴屋さんとなっています。
昨今では子どもの足育の必要性を感じる方が国内でも多くなってきましたが、海外と比べると、日本はまだまだ足や靴に関する知識が足りていないのが現状。
「足は体を支える大切な土台。足の形は人によって個性が出てくる部分なので、子どもの頃にちゃんと自分に合った靴を履いて正しい歩き方をすることが大事なんです。海外では足育が当たり前。だから市場でも、足をだめにしてしまう靴は置かれていないんです。」
子ども靴の他、子ども用靴下や洋服も販売されています。
船中さんが靴屋になるきっかけとなった、グラントストーンの紳士靴
そんな船中さんが靴に関わる仕事を始めたきっかけは2016年。ある紳士靴との出会いがきっかけ。
「インスタグラムで偶然アメリカのグラントストーンというブランドの紳士靴を見かけて一目惚れしたんです。
注文して履いてみたら、見た目だけではなく靴の性能の良さにも、とても感銘を受けました!それまではアパレルとは全く異なる分野で働いていたんですが、どうしても日本でこの靴が売りたい!という衝動に駆られ、ブランドに直談判しました!」
こうして翌年の2017年に合同会社ゲットゴーイングを設立。
ECショップを設立し、グラントストーン日本唯一の代理店として同業界に足を踏み入れました!
正しい足と靴の知識を、日本人にももっと知ってもらいたい!
当初は実店舗を持たなかった船中さん。
ですが、ECショップと並行し都内で度々行っていたポップアップイベントで、日本人の足や靴に対しての知識の少なさに疑問を感じるようになりました。
「日本人は昔と比べて外で仕事をする時間が増え、靴を履いている時間が長くなりました。足は体を支える大事な要なので、正しい靴を履いて正しい歩き方をしていないと、腰や膝、股関節など体の重要な部分に大きな負荷をかけてしまいます。ですがイベントに訪れた方の足をフィッティングする中で、足や靴に対して正しい知識を持つ方があまりに少ないことを知りました。」
ECショップ設立当初から、ネットで靴を購入することが不安な方のため正規購入の前にサンプルを発送し靴のサイズを確認できるようにするなど、履く人の足と靴の正しいマッチングを重視してきた船中さん。
こうした知識をもっと日本に定着させなければ、と使命感に駆られたといいます。
子育てをするなかで感じた、足育の難しさ
さらにプライベートでは3人の子どもを育てるパパでもある船中さん、同時期に足育の大切さと難しさも痛感しました。
「自分の子どもの足を成長に応じてチェックするなかで、正しい判断なのかどうか、迷うことが多くありました。靴屋の自分でもこんなに疑問を感じるのだから、他の親御さんはもっと疑問や不安を感じられているのではないか…そう考えた時に、このお店を作りたいと思ったんです!」
子ども靴は、そのときのジャストサイズを履かせてあげることが大事!
「何足も新しい靴を買うのがもったいないので、兄弟のお古の靴を下の子どもに履かせる」「子どもの足はすぐに大きくなるので、少し大きめのサイズの靴を履かせる」
「大きめの靴をインソールでジャストサイズの履き心地にして履かせることで、一つの靴を長く持たせる」
「脱ぐのが楽なので日常的にスリッパをよく履かせてしまっている」
など…子育てをする中で多くのママパパが経験してしまっているであろう子ども靴あるあるも、実は全て子どもの足の発育を妨げる要因となってしまうのだとか!
気軽に足の計測や相談に訪れて
「子どもは生まれながらにして高いポテンシャルを持って産まれてきます。ですが、その子の足に合わない靴を履かせてしまうことで、足や体に多くの問題を抱えてしまうんです。
正しい靴は、裸足のような感覚で足を動かせる靴。しっかりと足にフィットした靴を履いていれば、体の機能をまんべんなく使うことができ心身健康に成長していけるだけではなく、運動神経もよくなるんですよ!」
お話を聞くなかで、編集部も自身の子どもの靴選びを誤っていたことを知り、落胆してしまいましたが「足の変形でもない限り、多少の足の骨のズレなどは、大人になってからでも治すことができるんですよ。まずは自身の足のことを知るために、気軽にお店へ訪れてほしい」とのこと。
同店1階は子ども靴専門ではありますが、足の計測は親御さんも無料で受けることができます。要望があれば、足の発達に適した運動方法も教えてもらえるのだそう!
「遠くのお店まで行かなくても、近くでこうした高いレベルの計測やアドバイスを受けることができて、とても助かる!」との嬉しい声も多く頂いているそうですよ。
様々なお子さんの足に適した靴を提案
同店では「子ども靴を選ぶ6つのポイント」をベースに、2歳から9歳までのお子さんのそれぞれの足の特性に合わせた靴を提案。
今後はさらに上の年齢のお子さん向けにサイズ展開を図ると共に、足に不安のあるお子さんや、お子さんと一緒に来られる親御さん向けに、大人のスニーカーも販売していきたいとのこと。
自身も3人のお子さんのパパである船中さんのお話はとても説得力があり、足育はもちろん子育ての勉強になることもたくさんありますよ!
2階では、グラントストーンの靴や洋服を販売
同店2階は、1階とは打って変わり、ラグジュアリー感溢れる大人の雰囲気。
船中さんが靴屋を志すきっかけとなった、かっこいいグラントストーンの紳士靴やグラントストーンの靴に合う洋服や小物が購入できるスペースとなっています。
「大人ってかっこいい!早く大人になってかっこつけたい!そんなふうに子どもに思ってもらえるお父さんって、素敵ですよね。だからこの空間のテーマは[大人はもっとかっこつけよう!]、大人がもっと大人を楽しめる空間となっています!
グラントストーンは高級靴ではありますが、手入れをすれば長く履くことができる一生モノ。意外にもカジュアルな服とも相性がいいので、ビジネスシーンだけではなく日常でもぜひ活用してほしいですね。」と船中さん。
訪れた際には、ぜひ2階へも訪れて
今後はデザイン性の高いスニーカーも登場予定と、さらなるブラッシュアップを図っているとのこと。お子さんの靴を選びに訪れた際には、ぜひ2階へも足を運んで。
紳士靴だけではなく、ママさん向けのオシャレなブーツも販売されていますよ!
ゲットゴーイング~出かける準備はできているか?
船中さんが2017年に立ち上げた合同会社ゲットゴーイングのキャッチコピーは「出かける準備はできているか?」
外へ出かけて自然と触れ合い、自分の感覚を研ぎ澄まし、人生を豊かにする。
そのためには、思わず外へ繰り出したくなるような、自分の足にぴったりフィットしてくれる靴が必要ですよね。
足育をテーマとしている同店ですが、船中さんの目標は「足育=当然の海外のように、日本でも足育を当たり前にしていき、足育という言葉自体をなくす」ことだといいます。
出かける準備を整えるために、まずはお子さんや自身の足のことを知り正しい靴を選びに、家族みんなで「フナナカ子ども靴店」へ訪れてみませんか。
高橋 有基
店名 | フナナカ子ども靴店 |
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住所 | 521-0202 米原市柏原447-2 |
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