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食堂 ヤポネシア

2019.07.16

WRITTEN BY

りーしゅんライター

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近江八幡市にオープン!昔ながらの古民家を改装した、懐かしい味わい溢れる『食堂 ヤポネシア』

近江八幡市の仲屋町。かつて八幡城があった頃、仲買商人の町として成立、現在は様々なお店が賑やかに並び観光客で賑わうこの地に、一際鮮やかな青い看板が目を引く『食堂 ヤポネシア』がオープン!

店主の松岡さんは瀬田で居酒屋を10年経営。その後、栗東で障害者作業施設で栽培された野菜を使ったレストランを立ち上げるなど、豊富な経歴の持ち主。

昔ながらの町家を改装し、どこか懐かしい大衆食堂を思わせる店内では、松岡さんいわく「食の宝庫」である近江八幡市の魅力を舌で楽しむことができます。

気さくで優しい松岡さんの魅力が滲み出た雰囲気も魅力。そんな話題の『食堂 ヤポネシア』へ、moa編集部が取材に行ってきました!

「なんてことない、いつものごはん」が持ち味の『食堂 ヤポネシア』

近江八幡市の中心市街地・仲屋町。近年様々な話題店が立ち並ぶこのエリアで、一際目を引く青い看板が目印の『食堂 ヤポネシア』。

かつてこの地で商いを行っていた仲買商人にちなんだ飛び出し人形もお出迎え。

店主の松岡さんは、元々は障害者施設で生活支援員として従事、その後障害のある人やその家族、職員と気軽に話せる場として瀬田で自身の居酒屋を10年間経営。その後も障害者作業施設で栽培された野菜の生産や販売を行う飲食店を立ち上げ、店長として就労支援も行うなど豊富な経歴の持ち主。

そんな松岡さんが仕事の合間に車で通りかかる度、「のどかでいいところだな」と感じながら眺めていたという近江八幡市。

思い入れのあるこの地で、自身の好きな食べること・作ることを通して、「なんてことない、いつもの時間を美味しく楽しく過ごしてもらえたら」と人々の日々の生活の中に溶け込む同店の立ち上げを決意。

昔ながらの町家を改装した同店では、当時のまま敢えて残された柱の古い傷、手作りの机や椅子がどこか懐かしい味わいを見せています。

店名にあるヤポネシアとは・・

「日本列島」という意味を持つ店名にあるヤポネシア。

「日本というくくりに縛られるのでなく、日本でありながらも自然に他のいろいろな場所へつながっていけるような」ここではないどこかへと思いを馳せながら、けれども「どこか懐かしくほっとできる、いつでも帰ってこられるような場所」にしたいという松岡さんの優しい思いが込められています。

編集部も初めて訪れたにも関わらず、気さくな笑顔の松岡さんはじめ、スタッフの方にすぐに気持ちがほぐされ、つい「ただいま」と言いたくなるような懐かしさを感じました。

個性的なインテリアも魅力

インドにある建物をイメージしたというエメラルドグリーンの鮮やかな床や、近隣にある『ボーダレス・アートミュージアムNO-MA』に関連した、個性的なセンスが発揮された絵画や装飾が文化的な香りを醸し出しつつも、不思議と主張しすぎることなく調和し、静かで穏やかなときを彩っています。

リーズナブルな価格でボリューム満点な一皿

そんな同店で楽しめる食事は、松岡さんが「ちょっと自転車で回ればたいてのものは手に入る食の宝庫。近くのいいものを使うと自然と一皿できてしまう」と絶賛する近江八幡市の様々な食材を主に使用。

この日、編集部が頂いたのは「豚ロース塩麴漬け焼き 1,000円」(定食には全てごはん、お味噌汁、お惣菜、お漬物が付きます)。

ボリューム満点なラインナップは男性でも満足できること請け合い。ごはんは大盛り無料。

程よい塩加減の効いた豚ロースは塩麹でしっとり柔らか、松岡さんが「定食には美味しいごはんがないと」と、こだわったお米との相性も抜群。ごろりと大きな茄子とズッキーニの揚げびたしはガツンとパンチの効いた甘酢に野菜の旨味が溶け込み夏の暑さを吹き飛ばしてくれる爽快な味。

お店を始めた時に仕込んだ、ぬか床で漬けたというぬか漬けは、これだけでも軽くごはんが一杯進んでしまいそうな光る脇役。秘密は近江八幡市内にあるてんぷらや郷土料理を販売する「遠久邑 おくむら」のハス寿しの米をぬか床に加えているからなのだとか。


「なんてことないいつもの日常のなんてことないごはんです」そんな松岡さんの言葉がしっくりとはまる、家庭的でしみじみと心に染み入る一皿に。気付けば編集部もがっつり胃袋を掴まれていました。

ランチメニューは定番メニューと日替わりメニューがあるのでその日のラインナップの詳細は同店インスタグラムをご覧ください。定食は+500円でデザートセット(豆乳プリン)に変更可能。

他にも夜の食事で楽しめる『Going Nuts!』のナッツの蜂蜜漬けや「麩の吉井」のお麩。『TWO RABBITS BREWING COMPANY』のビールなど近江八幡市内の美味をとことん味わいつくせるラインナップとなっていますよ。

ひょんなことから生まれた「ヤバウマパラダイス味噌」はまさに「パラダイス」のお味!

また、同店で「野菜ペーストと鶏豚だしのカレー 850円」の辛味を調整するために添えられている「特製ヤバウマパラダイス味噌」は、これだけで売ってほしいとお客さんから要望が出るほど美味しい味噌。

元々はカレーを食べた方から「もっと辛いカレーがいい」との声を受け、七味をたっぷり入れて作ったものだそうですが、試食させて頂くとピリリと感じる辛味はあるものの、奥深い味噌の味わいにセロリや柑橘の爽やかな風味がプラスされ、濃厚な旨味と共に口いっぱいに広がる、まさに「パラダイス」なお味。

夜メニューにも登場しているので是非訪れた際にはご賞味あれ。また夜の食事は日替わりとなっているため詳細は同店のインスタグラムをご覧ください。

同店では日本酒や焼酎など様々なお酒も楽しめます。小さな子ども連れでごはんとお酒を楽しみに来られる方も多いのだとか。

「みんなに優しい・みんなに楽しい近江八幡市旧市街地に!」クラウドファンディングに参加中!

また、同店は「特定非営利活動法人 碧いびわ湖」の取り組み「碧いびわ湖のクラウドファンディングプロジェクト 近江八幡市旧市街地に赤ちゃんの授乳もできる<みんなの休憩室>をつくろう!」にも参加中。

近江八幡市旧市街地によく来られる方の「街歩きを楽しみたいけどオムツ替えや授乳のできる場所が少ないので子連れでは行きにくい・・」という声を受け、それならばそんな休憩室を『食堂 ヤポネシア』の一角に作ってしまおう、と始まったこの企画。

赤ちゃん連れの方だけでなくこれからの季節、暑さで気分が悪くなってしまわれる方の休憩室としての利用も可能とのこと。

「みんなに優しい・みんなが楽しい近江八幡市旧市街地」のためにあなたの一歩を役立ててみませんか?

懐かしさの中に優しさの染み出た『食堂 ヤポネシア』

「お腹が空いたら気軽に食べに来てもらえたら」と話す松岡さん。

また、長年障害者の支援に携わってきた松岡さんは同店でも「今後積極的に就労支援を行っていきたい」と考えられているのだそう。

同店の魅力を「入りやすく出やすい場所」と語られていたように、誰もが温かく出迎えられ、帰る際には笑顔で見送られる、そんな昭和のノスタルジックな大衆食堂を思わせる懐かしみと、じんわり優しさの染み出た『食堂 ヤポネシア』。

美味しいごはんを味わいに、是非訪れて。

WRITTEN BY

りーしゅんライター

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店名食堂 ヤポネシア
TEL0748-36-3515
電話の際はモアを見たというとスムーズです
住所523-0862
近江八幡市仲屋町中24-1

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