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  • 近江八幡

SPOT NAME

amaimonya AI

2019.06.10

WRITTEN BY

りーしゅんライター

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真心と甘味がたっぷり詰まったお菓子屋さん『amaimonya Ai』が近江八幡にオープン!

かつて八幡城がそびえ、歴史を刻んだ名残が今もゆったりとした景色の中に佇む近江八幡市にある八幡掘。四季折々の表情を魅せるこの地に、新たに古民家を改装したお菓子屋さん『amaimonya Ai』がオープンしました。

「誰かを想っておくる手紙のように、大切な気持ちを大切な人に届けるためのお菓子を作りたい」、そんなひたむきな想いを込めて真心いっぱいで店主が作り上げるお菓子はどれも一目見た瞬間に「可愛い!」と胸が高鳴る愛らしいものばかり。

贈る相手の喜ぶ顔がお菓子の向こうに自然と浮かぶ、そんな素敵な『amaimonya Ai』へ、moa編集部が取材に行ってきました!

アンティーク調の雰囲気がとっても素敵な『amaimonya Ai』

八幡山の雄大な自然とゆったりと流れる川の景色に、そっと溶け込むように店を構える「amaimonya Ai」。京都のお菓子屋さんで長年修行を積んできたという店主の長安さんがお店を出したいと考えていたところ、知人の紹介で偶然巡り合わせたというこの土地。

店名の由来は、「パティスリーというと何だか肩に力が入ってしまうので、まだ若い自分がこれから店と共に成長していけるように、少し敷居を低くして親しみやすい意味を込めた」という長安さんの想いだそうです。

センスのいい愛らしさが主張しすぎないお店の外観や内装は、長安さんがその手仕事に惚れ込んでいると絶賛する地元の工務店やアンティーク照明の作家さんたちによるもの。

さりげなく温かな光を演出するライトは、実は作家さんが長安さんのお菓子作りをする姿を見て、その動きを曲線によって表現したものなのだそう。ホイップクリームを絞る長安さんの滑らかな動きが目に浮かぶような、艶やかな曲線美はお店のアンティーク調の雰囲気をより一層盛り立てています。

また店名語尾にある『Ai』は、長安さんの名前にもある『和』という漢字を音読みにしたもの。このお店を作り上げるために力を貸して下さったの人への感謝と、その他様々な素敵な意味があることから、店名に加えたのだそう。

もっちりコシのあるクリームを特徴としたシュークリーム

取材当日、お店に伺うと「とりあえずまずこれを食べて下さい」と長安さんが差し出して下さったお菓子は、お店の看板にも描かれているシュークリーム。

「今焼きあがって、ちょうどいい段階なんですよ。」と勧められるままに頂いてみると、石窯で焼かれたサクサク食感のシュー生地の中には程よい水分量が含まれ、もっちりとした弾力あるクリームを優しく包み込み、まさに『ベスト』の食べ心地!お言葉通りの美味に、自然と頬が緩む編集部。

編集部も驚いた、他店では食べたことがないような少し弾力のあるシュークリームのカスタードクリームは、京都で働いていた頃のお店の独自の炊き方によるもの。製菓学校を卒業後、就職先を探していたところに偶然出会ったそのお店のシュークリームの美味しさに感動し、即座に面接を希望したという長安さん。

「そこの店主のカスタードクリームの炊き方に本当に感動したんです。これまで知っていた炊き方とは全く違って。」当時を思い出し、興奮気味に語る長安さん。その秘伝のカスタードクリームに長安さんが選び抜いたミルクの甘味の生きた生クリームを混ぜ合わせ、ちょうどいい甘さのクリームをシュー生地が優しく包みこんでいます。

シュークリームを食べればその店の本質を見極められるといわれているほど、お菓子の世界ではシュークリームは特別なものなのだそう。そんな一つのシュークリームから始まった京都でのお菓子修行を振り返る長安さんは、

「とにかく大変でしたね。辛いこともたくさんありました。でも、その時の経験が今しっかり生きています。とにかく私、お菓子が大好きなんです。だから頑張れたんです。お菓子の話をし出すといつも止まらなくて…。ついつい、喋りすぎてしまうんですよね。」

そんな言葉通り、溢れんばかりのお菓子への愛情が空間にも滲み出ている同店は、灯りが灯っていると開店前でもお客さんが来られることもよくあるのだそう。まだオープンから3か月という期間にも関わらず、すっかり地元のお菓子屋さんとして根付いているよう。

彩り鮮やかなかわいらしいケーキにうっとり

彩り鮮やかなかわいらしいケーキにうっとり
彩り鮮やかなかわいらしいケーキにうっとり

シュークリーム以外にも、お店のショーケースには長安さんの想いが溢れだした美しいケーキがずらり。見ているだけでうっとりしてしまうほど。

子どもにも大人気という『いちごのショートケーキ』は、竜王町にあるいちご農園で愛情たっぷりに育てられたツヤツヤのいちごが主役。それを引き立てるべく卵の素材の生きたスポンジと生クリームが優しい甘さを醸し出し、生地の間にも大粒のいちごをサンド。まさにいちごの甘味をとことん味わえるこの時季だけの逸品。(こちらは季節限定の商品となるので掲載時期には販売が終了している恐れがあります。)

まるで宝石のような美しい赤が印象的な『フランボワーズとホワイトチョコレートのムース』は、甘酸っぱいフランボワーズと濃厚なホワイトチョコレートにホワイトラム酒が染み込み、爽やかな大人の甘味を演出。時折プチプチッと口の中で弾けるフランボワーズの実が、楽しいアクセントとなっています。

同店の施工に大きく関わっている地元の工務店と、照明作家の方々をイメージして作ったという『灯』は、カカオ率の高い濃厚なビターチョコレートとコーヒームースを使用したちょっぴり大人のスイーツ。

キャラメリゼされた香ばしいヘーゼルナッツがほのかな灯をともし、奥深い職人の手仕事の中に籠る依頼者への愛情が、優しく表現されています。「どんなお店にしたいのかという私の想いを、本当によく聞いて下さって、このお店を良くするために惜しみなく手間をかけて頂いた」そんな長安さんの感謝の想いがこもった至福のスイーツ。

ムースはどれも温度が温かくなると甘くなりすぎてしまうので、食べる際には一旦冷蔵庫に入れてムースの温度を戻してから食べるとベストな状態で味わえるとのこと。また食べる前の美しさはさることながら、フォークで切ってみるとその断面の美しさにも驚きます。

これも「せっかく大切な人に食べてもらったり楽しい時間を過ごすのに断面が汚いとその大切な時間が台無しになってしまうので断面も美しくしたい」という長安さんの真心ゆえ。またメニューにはどれも素材にこだわり安心安全なものが使用されているので、贈る側も贈られる側も安心。

大切な方への贈り物に、『amaimonya Ai』メッセージカードを・・

大切な人を想っておくる手紙のような存在の「あまいもん」を作りたい、という想いを込めた店名のロゴは、手紙の切手をモチーフにデザイン。同店ではメッセージカードや色ペンも常時準備しており、お店でおくる相手を思い浮かべながらメッセージを書く方も多いのだとか。


また同店では、お電話または店頭にて、オーダーケーキ(特別な日のホールケーキなど)の御予約も可能。御予約は約1週間前に御連絡頂ければ、オリジナルプレートやアレルギーにもできる限り対応可能とのこと。大切な記念日に、心のこもったケーキでさらなる彩りを加えてみては。

焼き菓子も充実!

焼き菓子も充実!
焼き菓子も充実!

生菓子の他、同店では様々な焼き菓子も販売。一番人気のAmaimonサンドはサックリとした優しい味わいのクッキーに、ミルクキャラメルの甘味がサンドされた優しい甘さが噛み締める度口いっぱいに広がります。

他にも甘味と塩加減が何とも絶妙なハーモニーを奏でる塩キャラメルクッキー、ころんとした見た目に様々なバリエーションのキュートなケーキ、丸ごとレモンをぎゅっと詰め込んだレモンクッキーなど、老若男女問わずその舌を甘~い幸せに満たしてくれる「あまいもん」が充実!どれを買おうかと選ぶ時間も楽しんで。

大切な想いを伝えるための『あまいもん』

「あまいもんって、主役でなくてスーパーサブでいいと思うんです。私の作ったあまいもんが、いろいろな人の『大切なとき』のお手伝いをできれば、それでいいんです。」

誰かの想いを伝えるための『大切なお菓子』を作りたい、贈る相手の笑顔を願う、そんな長安さんのひたむきな思いはお店の外観にも現れています。お店のドアから窓には、長い曲線が一つの道のようにゆるやかに伸び、ちょうどお店のカウンターから見える窓の位置に、『Here comes another beautiful moon』という英語の文字と自転車に乗る女の子の姿、その左上に小さな三日月が見えます。

長安さんいわく、この道は京都で修行されていた時に毎日自転車で通っていた下鴨通りを表しているのだそう。

「この自転車に乗っている子は、私なんです。京都で暮らしていた頃、お店から家へ帰る時、真っ暗な空に浮かぶ月を見上げながら、いつも自転車を漕いでいて。だけどその月は、その日自分がどんな仕事をしたかによって見え方が違っていたんです。いい仕事をしたと思える日は美しい月に見えたけど、何だか今日はだめだった…、そんな日はあまりきれいに見えなくて。だから、いつも美しい月が見られるように、いい仕事ができるように、自分への戒めを形にしてここにこの装飾を施してもらったんです。」

ゆったりと流れる静かな八幡の風景をバックに、美しい月をのぞみながら長安さんが作り上げる真心と甘味が詰まった「あまいもん」。大切な誰かの笑顔のために、いつも頑張っている自分へのご褒美に、是非買いに訪れてみて。

店内は販売のみとなっています。駐車場は2台あり。

WRITTEN BY

りーしゅんライター

2019年06月10日時点での情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、ご確認の上、おでかけください。
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店名amaimonya AI
TEL0748-40-0337
電話の際はモアを見たというとスムーズです
住所523-0872
近江八幡市玉木町1丁目9-2

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