
MIHO MUSEUMは、夏季特別展「伝説の漆匠 佐野⾧寛-奇想と風雅の世界」を開催いたします。
佐野長寛は江戸時代後期の漆工で、寛政6年(1794)京都の塗師・長濱屋治兵衛の次男として生まれました。
幼くして父から漆芸を学び、高雅な作品を作るため詩歌の師を求め、儒者・数寄者を訪ねて教えを請い、七代中村宗哲など市中の漆工も訪ね熱心に学びました。
文化11年(1814)21歳で家名を継ぎますが、翌年から諸国歴遊の旅に出て紀州、吉野を始め諸国の漆器産地を歴訪しその技術を会得します。
文政5年(1822)に帰京して開業すると、彼の作品はすぐに評判となり高麗の名工・張寛の再来と賞されます。
彼は謙遜して「張」の弓偏を取って「長寛」と号しますが、腕には自負があり自らを「漆匠」と称しました。
また、無欲で弊衣蓬髪を恥じず、常に斬新な創意を試みたと言われています。
その奇抜な発想と風雅を好む作風は、幕末の京都漆芸界に新風を吹き込み大きなインパクトを与えました。
安政3年(1856)63歳で歿しています。
大正14年(1925)2月、有志による長寛70回忌の法要が京都・浄宗寺で営まれ、4月には京都・妙法院で追善の供養と共に、恩賜京都博物館(現京都国立博物館)において彼の遺作展が行われました。
本年はそれからちょうど100年の節目にあたります。
本展は160件を超える作品と資料を集め、あらためて漆匠長寛の功績を顕彰すると共に、彼の交友関係や和歌・俳句にもスポットをあて、彼の実像に迫る100年ぶりの展覧会となります。
【展覧会名】
2025年 春季特別展「伝説の漆匠 佐野⾧寛-奇想と風雅の世界」
【英語タイトル】
" Lacquer Craft Legend Sano Chōkan "
【日程】
2025年7月12日(土)〜8月24日(日)
【会場】
MIHO MUSEUM
〒529-1814
滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
【開館時間】
午前10時~午後5時
(入館は午後4時まで)
【休館日】
開館期間中 毎週月曜日
(月曜日が祝日の場合は翌平日)
【入館料】
一般:1300円
高・大生:1000円
中学生以下:無料
※20名以上の団体は各200円割引
【交通】
JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分
車で新名神「信楽IC」より約15分
【主催】
MIHO MUSEUM、京都新聞
【後援】
滋賀県、滋賀県教育委員会、
NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、
エフエム京都、帝産湖南交通
【担当学芸員】
桑原 康郎(くわばら やすお)
MIHO MUSEUM学芸員
【展示総数】
総数163件
※会期中展示替えあり
【講演会】
「漆匠 佐野⾧寛」
2025年7月12日(土)
午後1時30分〜午後3時
講師:高尾 曜 氏(国立能楽堂 事業推進課主任専門員 兼 調査資料係長)
定員:100名 参加費無料(入館料要)予約不要
場所:南館レクチャーホール
当日美術館棟受付にて整理券配布
【ギャラリートーク】
特別展解説 担当学芸員
毎週土曜日(7月12日を除く)
午後1時30分より1時間程度
定員20名
エントランスホールにて
店名 | MIHO MUSEUM |
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TEL | 0748-82-3411 モアを見たというとスムーズです。 |
住所 | 甲賀市信楽町田代桃谷300 |
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