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キテハ食堂

2019.12.12

WRITTEN BY

りーしゅんライター

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【新店】長浜市にオープン!体に優しい食事が楽しめる「キテハ食堂」

10月1日、長浜市に「キテハ食堂」がオープンしました。空き家となっていた大きな古民家を、自分たちの手によってリノベーションさせた同店は、木の温もり溢れる雰囲気が魅力。

同店のコンセプトである『「おかえりなさい」の声が聞こえてきそうな温かい場所』がしっくりとくる雰囲気の中、心のこもった美味しい食事でもてなしてくれます。

また、さらなる同店の魅力として欠かせないのが、環境に配慮した循環型建築・自然エネルギーの仕組みを利用している点です。実は同店には、食堂という顔の他、「建築とエネルギーの技術者養成学校」(現在開校準備中)の施設という一面も。

そんな気になる「キテハ食堂」の魅力を、moa編集部が取材に行ってきました!

同施設の成り立ち

長浜市の顔である伊吹山や農家の方が手入れされた田畑など、古き良き昔の雰囲気が大切に残されている長浜市高畑町。 

同店はこうした自然を大切にしながら、消費に重きを置く現代の生活からの脱却を提案する「Allmende キテハ」の施設内にあります。

同施設を立ち上げたのは、昔ながらの大工仕事を営んでいる清水さんです。また清水さんには、市内小谷上山田町にある施設「上山田どっぽ村」の立ち上げ人という顔も。

「上山田どっぽ村」は、「自分の暮らしは、自分でつくろう。」をコンセプトに、農業・建築を軸に技術の継承、地域再生、学習・交流を通して、「新たな山里暮らしのスタイル」を提案しています。

「Allmende キテハ」は、この活動の建築に焦点をあて、循環型社会を作ることのできる「建築とエネルギーの技術者養成学校」を兼ねた施設として作られました。

店名キテハの由来とは…

同施設の名称にあるキテハは、漢字で書くと、「木手刃」と表記します。

これは、資源である木・大工等の技術である手・道具である刃に由来していて、ドイツ語で「共有地」を意味する「Allmende」が合わさると、この3つを共有する場所という意味になります。清水さんたちの熱い想いが感じ取れる、素敵なネーミングですね。

自らの手でリノベーション工事に費やした時間は、なんと4年!

実は同施設は、かつて商店として活躍していた屋敷。そんな屋敷の古き良き魅力を活かしながら、「自分たちの手で蘇らせよう。」と、解体作業から中庭の芝を貼る作業に至るまで、4年という長い月日をかけてリノベーションされました。

体に優しい食べ物を味わってほしい

施設内にある「キテハ食堂」は、当初は学校に通う寮生の食堂として考えられていましたが、同店の店主で清水さんの娘さんでもある林さんの「添加物を使用しない、体に優しい食べ物を一般の方にも味わってもらいたい。」という想いから、食堂としてオープンされることに。

自身も「子どもを産んでから、食の大切さを感じた。」という林さん。

元々お料理が好きで、よく人にもふるまっているという林さんの作る料理には、自身の育てた無農薬の野菜や昔ながらの手法によって作られた自家製味噌、お漬物や醤油といった体を元気にしてくれる素材がたっぷりと使われています。

温かな陽射しの差し込む店内

大きな窓から差し込む温かな自然光、中庭の緑の芝生を愛でながら頂く食事は格別!

店内にはテーブル席の他、座敷にカウンター席もあるので、思い思いのスタイルで、ゆったりくつろぐことができます。

天気のいい日は芝生でハンモックも

天気のいい日には、ハンモックも出されます。

座敷にはミニキッチンも

さらには、自身も母親であることから、座敷には子どもが遊べるミニキッチンも。

2階には、秘密基地風の広いキッズスペースも併設されています。(近日、解放予定。)

ただしこちらでは飲食はできません。事前の問い合わせで、貸し切りも検討可能。

オススメの「キテハプレート」を編集部も頂きました!

編集部も、同店の「キテハプレート 1,000円」を頂くことに。

『生きていくのに大切な食事だから、きちんと手間をかけて「家族に食べてほしいもの」「食べて笑顔になれるもの」を食べてもらいたい。』と願って作られた食事は、どれも心と身体に染みわたっていく優しいお味。

そのジューシーな肉汁と柔らかさに驚く唐揚げは、「一晩漬けこんで揚げたもの。特に珍しいことはしていないけど、よく作り方を聞かれる。」ほど人気の一品。そのままはもちろん、添えられたおろしポン酢と共に頂くのもまた美味。

他に旬のマコモダケとほうれん草を使用した胡麻和えや煮物、自家製ぬか漬けと、素材の旨味を堪能できる大満足のプレートとなっています。

お味噌汁に使われている自家製味噌の豆も無農薬と、隅々まで行き渡る思いやりに、編集部も感服。

食事の後には体に優しいスイーツも

食事の後には、同店イチオシのスイーツで、ティータイムはいかが?

同店のスイーツの特徴は、国産無農薬小麦・九州産無精製きび砂糖・生乳100%の牛乳・伊吹いきいき卵を使用していることです。素材の美味しさが引き立つ優しい甘味のおやつで、ほっこり安らぐひとときを…。

「循環型社会への想い」が詰まった建築

また、同店には清水さんたちの「循環型社会への想い」が、隅々に至るまで、その手で施されています。同店の特徴の一つである土壁には、断熱・吸湿効果のある田んぼの土を使用。窓枠にはアルミ製ではなく木製のものが使用されており、「何十年後に解体しても、全て土にかえるもので作っている。」のだそう。

海外でも注目を集めるバイオマスボイラーを設置

さらに同店は、石油等の化石エネルギーに頼らない循環型の自然エネルギーを利用していることも魅力の一つ。

同店には温熱パネルが設置されており、同施設の倉庫にある小型バイオマスボイラー(写真)からの熱源が、ここに集約されます。プレカットの家が増え、製材所の廃業が相次ぎ、森の木がチップになっている現状を受けて、小型バイオマスボイラーでは、この木材チップを資源として利用しています。

これによって、タンクの中の水を熱交換し、給湯や暖房といった機能を化石エネルギーに頼らずに実現しています。次世代のエネルギー元として、海外でも注目を集めています。

同店には、こうした取り組みの内容や、空き家から再生への4年間の奮闘が、写真と文によって記されています。訪れた際には、是非一読されてみてください。

近年、世界中で大きな問題となっている環境問題を解決するため、自分たちには何ができるのか。また、そうした解決に至るまでの道のりを、自分たちの手で作っていくことの楽しさを、同施設は見出してくれています。

幅広い世代の方に楽しんでもらえたら

今後の展望として、「幅広い世代の方に、楽しんでもらえる場所にしたい。」と林さん。食堂としての顔はもちろん、手仕事を大切にする場所として、芝生でのヨガ教室や手仕事にまつわるワークショップも計画中とのこと。

日常の疲れを癒し、自然の有難みを心ゆくまで堪能できる「キテハ食堂」。是非、訪れてみて。

WRITTEN BY

りーしゅんライター

2019年12月12日時点での情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、ご確認の上、おでかけください。
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店名キテハ食堂
TEL0749-50-6647
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住所長浜市高畑町298

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