近江八景『堅田の落雁』で有名な浮御堂のすぐ近く。平安時代中期である寛平4年(892)、延暦寺の尊意僧正によって創建された由緒ある社。祭神は大山祇命(おおやまずみのみこと)。農林や漁業のほか、工業や海運、酒造など多くのご利益がある。堅田はかつて琵琶湖水運の拠点としても栄えた土地であり、伊豆神社は湖上水運における大きな特権を握っていた。室町時代には堅田全域の神社を統括する総鎮守として信仰を集め、“堅田大宮”とも呼ばれていたという。