琵琶湖に面したさざなみ街道沿い、細い砂利道の先にひっそりと祀られている藤ヶ崎龍神。鳥居の背景には琵琶湖が広がり、さらに向こうには沖島を見ることができる。遡ること平安時代前期、この地に訪れた画家の巨勢金岡が風景を描こうとしたところ、あまりの景色の美しさにに筆を折ってしまった。その由来より『筆ヶ崎』と呼ばれたものの、藤原秀郷の故事によると、その後は藤の字をいただき『藤ヶ崎』という名になったという。