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Y-s(ワイス)

2023.02.13

WRITTEN BY

高橋 有基

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東近江市にオープン!ヴォーリズ建築で味わう、至福を極めたチーズとお菓子とお酒が楽しめる「Y-s(ワイス)」

東近江市・近江鉄道線八日市駅より徒歩数分、昔ながらの商店街の一角にある、アンティークレトロな雰囲気漂うヴォーリズ建築。
この2階に昨年オープンしたのが本格チーズとお菓子、お酒が楽しめるお店「Y-s(ワイス)」です。看板メニューのチーズケーキをはじめ、素材から味に至るまで、とことん本物にこだわったメニューは、ひと口食べるとその奥深い味わいに衝撃を受ける、唯一無二の味。
そんな気になる「Y-s」の魅力を深堀りするべく、おでかけmoa編集部が取材に行ってきました!

「本物のチーズケーキが作りたい」

店主の桂川さんは製菓専門学校を卒業後、関西圏のお菓子屋・飲食店で経験を積みながら、「いつかは自分の商品といえるものを作りたい。」という夢を抱いたのだといいます。
「商品は何にしようかと考えていたところ、思い浮かんだのは自分の作るものの中でも一番自信があったチーズケーキでした。」

やがて、高い志を掲げ夢を形にすべく日々試行錯誤を繰り返していた桂川さんに衝撃的な出会いが訪れます。
それは、近江牛の飼育が盛んな竜王町にある古株牧場で製造されている"つや子フロマージュ"との出会いでした!

夢の実現を加速させた、衝撃の出会い

つや子フロマージュを作るつや子さんは、全くの素人からチーズ職人となり、国内外を飛び回りチーズの知見を得て、努力の末に2014年には国内最大のチーズコンテストで金賞を受賞。
まさに、チーズ業界のカリスマ的存在です。
つや子フロマージュを初めて食べたとき「他にはない美味しさとレベルの高さ、つや子さんの繊細さも感じた」という桂川さん。

そんなつや子さんと出会い、やりとりをしている中で、ちょうどつや子さんが独立してアトリエを構えるとの情報をキャッチ。
さらに「アトリエの隣の部屋がお店として使えそうだからお店をここでやってみたら?」との誘いを受けて、一気に桂川さんの夢の実現が加速。昨年12月、この本町商店街内にお店をオープンするに至りました!

「つや子フロマージュとの出会いが、まさに全ての始まりでした。」と桂川さん。

お店のコンセプト

「Y-s」のコンセプトは、洋菓子やチーズと共にお酒を楽しんでもらえる場所。
お酒のお供は日本人らしさが感じられる、昔ながらの作り手が作る日本酒や醤油、みりんといった和素材を使用した洋菓子。
お酒は桂川さんの作ったお菓子と相性のいい日本酒、ワイン、ウイスキーをチョイス。
お酒とのペアリングも楽しんで。

お店は24時まで営業されているので、美味しいお菓子とお酒と共に長々と夜を楽しむことができますよ。
コーヒーも提供されているので、お酒が苦手な方にも◎


 

オススメはイートイン!

商品はテイクアウトも可能ですが、オススメはやはりイートイン!
お店のある屋敷は、以前は歯科医院として使用されていた場所で築100年を有するヴォーリズ建築。

アメリカ人のヴォーリズが西洋建築の流れを汲みながら、日本の気候風土や日本人の生活に寄り添ったヴォーリズ建築にはファンも多く、お店にもファンの方がよく訪れるのだとか。
そっと耳をすませば物語の語り手の声が聞こえてきそうな、ムード感漂うヴォーリズのお屋敷のなかで頂く贅沢時間を、ぜひ味わってもらいたい。

桂川さんが織りなすアートのような美しいスイーツプレートが拝めるのも、イートインならではの魅力!
イートインでしか食べられないチーズもあるので訪れた際にはぜひチェックして。

バレンタインにおすすめ「テリーヌショコラ・酒・フロマージュ」

リリースされたばかりの注目メニュー「テリーヌショコラ・酒・フロマージュ」は、松の司の酒粕とどぶろくの和素材×マダガスカル産のカカオとベトナム産のカカオを使用したショコラをブレンドした洋素材の華麗なる競演を、北海道産クリームチーズがバランスよく昇華させた、至高の逸品。

ひと口食べるとカカオ本来の濃厚かつフルーティーな風味が口中を包み込み、なめらかな食感と共に贅沢な余韻を残してくれます。砂糖を極限まで抑えているため、食後は爽やか。

ふた口めは、フランボワーズ×みりんの和洋ソースで、味の変化を楽しんで。
テイクアウトもできるので、バレンタインの贈り物にもオススメ!

イートインは季節のフルーツソース添えで500円、テイクアウトは1本1,200円。

つや子さんの白カビチーズを使用した「白カビと醤油粕のベイクドチーズケーキ」

「白カビと醤油粕のベイクドチーズケーキ」は、つや子さんの新工房ラクトセロムで作られた白カビチーズ・ラクティックを最大限まで熟成させてうまみを引き出して使用。濃厚なチーズを舌触りよく味わうために、ハチミツで滑らかさを演出。
なんと完成まで1年もの月日を要したという同メニューは、生クリーム不使用で、チーズそのものの深みを心ゆくまで味わうことができる贅沢な一品となっています!

ボトム生地には、守山の遠藤醤油の醤油粕と商店街の中にある精肉屋の近江牛牛脂を使用。程よい塩味とザクザク食感が上部とのコントラストを楽しませてくれ、始まりから終わりまで夢のような心地を味わせてくれます。

滋賀の魅力を舌で味わえる「リコッタチーズケーキ」

「滋賀の風土や香りを感じられるチーズケーキを作りたかった」という「リコッタチーズケーキ」は、湖華舞牧場のリコッタチーズの自然な甘みを生かすために最大限まで砂糖を抑えた渾身の作。きめ細やかな美しさに、編集部も思わずため息が漏れてしまいました。

コクがあって優しくて、作り手の想いに酔いしれるチーズケーキ!
添えられたオリーブオイル・塩・コショウをディップして、ほんのりあまじょっぱいチーズケーキも◎

つや子さんのチーズも購入可能

同店では、チーズケーキに使用しているつや子さんのチーズも購入可能。
桂川さんの惚れ込むつや子さんのチーズを、ぜひご賞味あれ。

ここでしか味わえない焼き菓子

焼き菓子のラインナップも豊富。
ザクザク食感のナッツと甘じょっぱい風味が、一度食べたらクセになる遠藤醤油の醤油粕を使用した「醤油蔵のフロランタン」をはじめ、カヌレやフィナンシェなど…ここでしか味わえない趣向をこらした焼き菓子は、贈り物にも喜ばれそう!

唯一無二・「Y-s」ブランドのチーズケーキとお菓子

「自分だからこそ作り出せる唯一無二のものを作り出していきたい。」と桂川さん。
ラインナップをあえて限定することで、素材の深みをとことん掘り下げた最上級のものを提供する「Y-s」。
素材そのものの味を生かすために、砂糖もミリ単位で抑えており、罪悪感なしに楽しめるのも、嬉しいポイント!

桂川さんの作るチーズケーキとお菓子は、そのクオリティもさることながら、そこに使われている素材を作る職人の手の平の温かみ・湿度、素材の生まれたストーリーを感じてみたい。
そんな心地にさせてくれる。

ぜひその息吹を味わいに、至福の空間「Y-s」へ訪れて。

WRITTEN BY

高橋 有基

2023年02月13日時点での情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、ご確認の上、おでかけください。
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店名Y-s(ワイス)
住所527-0012
東近江市八日市本町7-6

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