
2016年12月19日(月)、長浜市の地ビールレストラン「長濱浪漫ビール」にて長濱蒸溜所 火入れ式が開催されました。
長濱浪漫ビールといえば長濱エールが有名であり、伊吹山より湧き出る天然水で仕込む地ビールはこれまでに数々の賞を受賞してきました。
お店ではタンク直結のビアサーバーによって新鮮なまま飲むことができ、レストランの人気の秘訣となっています。
他にも、近江牛など地元食材を使った郷土料理メニューも展開し、ビールとの相性は抜群。
そんな浪漫ビールがこの度新たに着手したのがウイスキー事業です。
「ビール製造で得た自信を活かし、長年の夢だったウイスキー作りに挑戦しようと思った」と話す代表取締役 清井崇社長は、ウイスキーの本場であるスコットランドに自ら出向き製造を学ばれました。
既設のビール仕込み釜でモロミを作り新設された蒸溜器で製造されたウイスキーは、この日を迎えるまでにテスト蒸溜を何度も何度も繰り返したとのことです。
入口正面から見えるポットスチル(※)はとても個性的なデザインで、黄金色の美しい輝きはお店の雰囲気にも華をそえています。
大きさは日本最小にこだわっています。
それゆえ人の手が充分に行き渡るので、より個性的かつ風味豊かなウイスキーが作れるのだそう。
※……ウイスキー蒸溜機
記念すべき火入れは、藤井勇治 長浜市長による点火に始まりました。
再溜釜から少しずつ流れ出るニューポット(※)を、この日のためにと特別に用意されたミズナラ樽に移されました。
※……生まれたばかりの未熟成なモルトウイスキー
藤井市長のサインも入ったこちらの貴重なミズナラ樽は熟成を待って約20年後に開栓を予定しています。
長期に渡って貯蔵することで木の香りがウイスキーに移り、東洋的な風味となって味わいもまろやかに。
お披露目会もあるかもしれないとのことなので、楽しみに待っていたいですね。
火入れ式のお楽しみは何といっても試飲。
産まれたばかりのウイスキーは無色透明、癖の無いさっぱりとした味わいでとても美味しくいただけました。
添えられた滋賀県産 獅子柚子の風味も加わると、さらに美味しさが引き立てられます。
こちらの組み合わせはレストランでの提供も考えられているとのこと。
これから熟成していくことでウイスキーらしい琥珀色となり、美味しさもさらに増すそうですよ。
店内ではコンサートなどのイベントも開催されることがあるので、公式WEBサイトをチェックしてみて。
新たな歴史の一歩を踏み出した、長濱浪漫ビールのこれからに期待です。
(文:りーしゅん)
■ 長濱浪漫ビール 公式WEB
読者レポーター
店名 | 長濱浪漫ビール |
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TEL | 0749-63-4300 電話の際はモアを見たというとスムーズです |
住所 | 526-0056 長浜市朝日町14-1 |