現在、障がい者の労働環境が深刻な問題となっています。なかなか働ける場所が見つけられなかったり、働けても夏は暑く冬は寒い環境だったりと、障がい者にとって厳しい労働環境となっています。
そんな中10/18(月)、浜大津に障がい者B型就労支援施設『はぴねすファーム』が開所しました。同施設は、障がい者の方が水耕栽培で葉物類を栽培し、出荷・販売する施設です。
運営するのは滋賀や京都で在宅医療を中心とした訪問看護やリハビリ、鍼灸など約5店舗を展開する株式会社GEN NAKAMURA。
開所式には大津市長も訪れ、開所を記念してテープカットが行われました。
そんな気になる施設『はぴねすファーム』の開所式の様子をmoa編集部が取材に行ってきました!
株式会社GEN NAKAMURA社長・中村 元一さん。同社は、在宅医療に携わり16年。
鍼灸師、理学療法士でもある社長・中村元一さんは、2005年にスタートさせた鍼灸訪問治療の最初の患者さんは脳性小児麻痺の4歳の女の子でした。現在、女の子は社会人となりましたが、中村さんは女の子を通して障がい者の方々が働く環境の厳しさを知りました。そこで、「自分にできることはないか」と自問自答し、水耕栽培で障がい者の就労支援をしている事例を知り、これなら障がい者の方にもより良い環境で働いてもらえるのではないかと考えたそうです。そして3年の歳月を経て、水耕栽培の就労支援施設の開所に至りました。
「出荷先は幼稚園やふるさと納税の返礼品などを目指したい」と、中村さん。
開所式には大津市長の佐藤 健司さんも出席。
「障がい者の方の雇用の場を作ることは大きな課題である、ここで働くことが喜びに変わる、そんな職場にしていただきたい」と懇願。また、「ただ生産するだけでなく、ここで生まれた野菜を通じて多くの方と繋がっていける場になれば」とも話されていました。
4段の棚にウレタンを敷き、種を植えています。小松菜やほうれん草、バジルなど、12種類もの葉物野菜を栽培。完全密閉型クリーンルーム内での栽培なので、害虫の侵入などがなく清浄な野菜を無農薬で衛生的に栽培することができ、自然災害の心配もいらないので安心・安全。また、LED照明と野菜の養分となる養液で葉物野菜に適した空間で温度・湿度、Phを管理することで、計画的な栽培が可能です。
現在、利用者を募集中。時給は200円~で皆勤手当が5千円。そして、22,000円/月という全国トップクラスの給料支給を目指している。また、来年1月末まで昼食を無料で提供し、最寄り駅や自宅までの送迎も用意している。
また、定額で野菜を購入してくれるサポートメンバーも現在募集中(棚の広さにより月額5,000円〜4万円)。新鮮な無農薬野菜を届けるほか、感謝状の贈呈やネームプレートを作成して棚に貼ったりしてくれる。
「野菜の栽培を通じ、障がい者の方には種から芽が出て大きくなる過程を体験し、やりがいや生きがいを感じることで仕事をすることが喜びとなって働いてほしい。また、ここまで自分の会社を育てていただいた大津市に恩返しができれば」と話す中村さん。
いつか、スーパーなどで同施設が栽培した野菜に出会うのがとても楽しみですね!
現在サポートメンバー募集中!
■新鮮な無農薬野菜を毎月お届け!
サポートメンバーになると、レタスやベビーリーフ、サンチュ、フリルレタスなどの新鮮な野菜が毎月届きます。
また現在は、チンゲンサイや水菜、サンチュ(別種)、ベビーリーフ、ナスタチウム(食用花)などの栽培にも挑戦中です!
利用メンバー(求人)募集
野菜の栽培を通じ、種から芽が出て大きくなる過程を体験し、やりがいや生きがいを感じることで仕事をすることを喜びとして働きませんか。その他、出勤時間や出勤日数など希望に合わせて調整可能です。体調や通院などを考慮し、必要に応じてお休みや休憩を設けています。
お昼ご飯は支給の他、自宅や最寄りの場所までの送迎、皆勤手当等もあります。
見学や体験も可能なので、気軽に相談してみよう。
WEB&フリーペーパー おでかけmoa編集部
店名 | はぴねすファーム |
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TEL | 077-572-5762 電話の際はモアを見たというとスムーズです |
住所 | 520-0047 大津市浜大津3丁目2-4TTビル3F |