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Boulangerie BECK(ブーランジェリー ベック)

2019.04.10

WRITTEN BY

りーしゅんライター

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お洒落な赤いドアが印象的なパン屋さん「Boulangerie BECK」が守山にオープン!

碧い琵琶湖を脇にひた走る湖岸道路から程近い、守山市水保町の閑静な住宅街。その一角に、一際目を引くお洒落な赤いドアが印象的な建物の「Boulangerie BECK(ブーランジェリー ベック)」は4月13日にオープンするパン屋さんです。

京都市内の数々のパン屋で15年間修業を積んできた店主が、「地域の皆様に長く愛されるお店にしたい」と願いを込めて焼き上げるパンはそのひたむきな想いが伝わる味わい豊かなものばかり。

噛み締める度に口の中に優しい幸せが広がります。また「通い続けてもらいやすいように」とお値段もとってもリーズナブル。そんな期待度充分の「Boulangerie BECK」の魅力を、moa編集部がいち早くご紹介します!

お洒落な赤いドアが目印の「Boulangerie BECK」

湖岸道路から約5分ほど離れた守山市水俣町の閑静な住宅街、そこの一角で一際目を引くお洒落な赤いドアの建物「Boulangerie BECK」。赤が好きという店主の思い入れの詰まった赤いドアには、金色の文字でお店のロゴマークと店名の由来が記されています。

英語で「お辞儀」を意味するというBECKは、「お店に来て頂く方々への感謝の想いをいつまでも謙虚に持ち続けられるように」という想いと、またその響きのかっこよさから店名に名付けられたのだそう。

お店の扉の隙間から漏れてくる焼きたてパンの香ばしく幸せな香りが、店内に足を踏み入れる前から編集部の心をぐっと掴みます。

ハード系から甘いもの、店主イチオシの食パンに自家製クリームをたっぷり詰め込んだクリームパンなど、常時30種類がにぎやかに並ぶ店内。奥様がオープンの日を夢見ながら集めてきたという、オシャレなアイテムによって素敵な空間に彩られています。入り口付近に飾られたとってもかわいいプレートは、2人のお子さんがお店のオープンを記念して制作されたという愛情がたっぷり込められたとっておきの陶芸プレート!同店のいちおしパンもキュートに華を添えています。

京都市内のパン屋で15年の修行期間を経た店主の作るパンはどれもこだわりと愛情がたっぷり!

京都出身で元々は普通の会社員だったという八木さん。会社員時代、元々趣味として打ち込んでいたお菓子やパン作りを続けていくうちにパン職人を志そうという気持ちが強くなり会社を退職。

けれどもパン作りは「想像以上にとにかく大変な日々だった」のだそう。京都市内の3店舗でパン職人としての修行を積んだという八木さん、とにかく焼き上げまでの時間がかかるパン屋では朝が早いのは当たり前で、9年間働いたというお店ではなんと日が変わる前からパンを作られていたのだそう。

「本当にしんどい経験でしたが、それらは全てパンの製法に根ざしたもので真っ当な理由がある。あのときの経験が自身のパン作りの土台になっています。」と熱いまなざしで語る八木さん。

「早く焼くことはもちろんできますが、それではパンの本当の美味しさをお客様にお伝えすることができない。本当に美味しいパンを届けるためには、やっぱりそこはこだわりたいんです」同店ではお客さんを迎えるオープン時間の7時半にあわせてパンが焼き上げられていきます。

この7時半という朝早くのオープン時間設定は、お仕事に行かれる方の時間に合わせているのだそう。「この住宅街を抜けてお仕事に行かれる方がとても多いんです。オープン時間はそのピークとなる時間なのでお仕事に行かれる前に寄って購入していってもらえたらと思ってこの時間にした」のだそう。

同店ではコーヒーもテイクアウトできるので、ここに寄れば美味しい焼きたてパンとコーヒーが揃います。会社員時代を過ごしたことのある八木さんならではの粋な計らいで、出勤時間が楽しみになりそうです。

翌日でも美味しいBECK食パンや珍しい塩メロンパン、自家製クリームパンなど多彩なパンがお出迎え

そんな美味しい幸せの詰まった同店のパンをいくつかご紹介します!

まずは店主こだわりの山形食パン・通称BECK食パン。素材にこだわって選んだという、国産バターや小麦粉を使用したこちらのパンは耳まで柔らかく、しっとりもちもちに焼き上げられています。焼きたてはもちろんのこと、少し時間の経った後でも美味しく食べられるよう試作を重ねてこられたこちらの食パン。

実際に頂いたものを取材日の翌日に焼かずに食べてみたところ、食パンの隅々まで染みわたる芳醇なバターの香りとしっとりとした食感が噛むほどに口の中に広がり、何も塗らずとも充分に美味しく頂けました(サンドイッチ用の四角い食パンもあり)。

この時季限定の桜餅あんパン。桜餅の塩気と風味、程よい甘味のあんことのバランスが絶妙! 桜餅好きにはたまらない至福の一品。

自家製クリームがこれでもかと言わんばかりにぎっしりと詰め込まれた自家製クリームパンは、ちょうどいい甘さのクリームで試作段階から高評価を受けていたのだとか。

見た目には少しヘビーな食べ心地を想像していましたが、予想を反する爽やかな食べ心地で子どもはもちろん大人も楽しめる一品。またクリームに辿り着くまでの生地も芳醇でとても美味しく「どこを食べても美味しい」クリームパンとなっています。

こちらも自家製クリームを使用したクリームコルネ。試作段階から1番人気というこちらのパンは、先程のクリーム同様甘さは控えめながらも少し硬めのクリームを使用。

爽やかな甘さのクリームをパリパリの生地が優しく包み込み、食感も楽しい一品。こちらもたっぷりのクリームが贅沢に詰め込まれており、子どもはもちろん大人も満足させてくれます。

珍しい塩メロンパンは編集部も初めて目にしたもの。「塩+メロンパン」?どんな味なのだろう?と一口食べてみると、外側はメロンパンのザクザクした甘いクッキー生地ですが、そこへフランスのブルターニュ地方産の岩塩がちりばめられ甘じょっぱい味が口いっぱいに広がります。

甘いパンが苦手な方でもこれなら美味しく頂けそう。さらに特筆すべきはパンの内側。メロンパンと聞くと、「外側は甘くて美味しいけど内側は…」とどこか残念なイメージを持ってしまう方もおられるかもしれませんが、このパンはその内側こそ是非食べてほしいと思えるくらい程よい塩加減ともっちり食感が絶妙! 一度食べたら病みつきになること必須の塩メロンパン、是非お試しあれ。

同じくフランスのブルターニュ地方の岩塩を使用した塩バターパン。24時間かけてじっくり熟成された生地と岩塩とのコンビネーションは抜群!

ころんとしたフォルムが愛らしいこちらの小さなあんパンは、1つ50円と値段もリーズナブル!季節ごとに変わるバリエーションにも注目。

他にも、北海道産の粒あんを使用したあんぱんや、クロワッサン、天然酵母のパンなど多彩なパンが揃う同店。とことん小麦粉にこだわり、独自配合で作られたパンはミネラル豊富で体にも優しく、心までほこほこと幸せ色に染めてくれます。

地域の方の日常の一コマに取り入れてもらえるような大切なパン屋にしたい…

元々は京都出身である店主の八木さんと奥様。そんなお2人が滋賀県でお店を構えられた理由は滋賀が好き、という理由から。京都に住んでいた頃から、琵琶湖や滋賀ののどかな雰囲気が好きでよく遊びに来ていたそうです。

「お店をオープンするなら大好きな滋賀で出したいと考えていたところ、湖岸道路からもアクセスのいいこの場所に偶然巡り合えました。こちらに越してきてからまだ日が浅いのですが、住んでみて感じるのはやっぱり土地や人の雰囲気の良さですね。お店のオープンを前に、楽しみにしているという温かい声をたくさんかけて頂くのでとても嬉しく感じています。この地域の方の、日常の一コマに取り入れてもらえる大切なお店になりたいと改めて思いました。子どもから高齢の方まで、幅広い世代の様々な方に楽しんでもらえるパンを作り続けたいですね。」

パン作りと同様に、一つ一つの言葉をとても大切に思いを込めてしみじみと話されるご夫婦の姿からは、まさに店名の由来のごとく謙虚で温かな人柄が滲み出ていました。取材当日も、朝からせっせと焼き上げられたパンをお土産用にたくさん頂き、すっかり身も心もBECKパンの虜となった編集部でした。

店名のロゴは、そんなアットホームなBECKの八木さんファミリーの形を表しており、八木という苗字にちなんだヤギ2頭は子どもさん2人の姿を表しているのだとか。

飽きのこない定番のパンはもちろん、季節ごとに楽しめる旬のものを使用したバリエーション豊かなパンや、新メニューのパンが月ごとに展開されていくとのことなので、訪れる度に楽しみが増えそうですね。自身も子育て世代であることからパンの価格も良心的なのも嬉しい点。

お得な情報や、焼きたてパンの情報はインスタグラムでチェックされてみて下さい。また、オープン日の4/13(土)〜15(月)の3日間は、お店のチラシをご持参の方、もしくはインスタ・フェイスブックのフォロワー様に同店オリジナル「自家製グラノーラ」がプレゼントされる嬉しいキャンペーンも。こちらは数に限りがあるので気になる方はお早めに訪れて下さいね。

また、同店はご夫婦2人で営む小さなパン屋なので、営業時間に関わらずパンが売切れ次第営業が終了してしまう恐れがあります。ご了承ください。尚、駐車場はお店の前に3台駐車可能。

これからの季節、琵琶湖に遊びに行きがてら、ビワイチの途中の楽しみに訪れるのもいいですね。ひたむきな想いで毎朝一つ一つ丁寧に愛情込めて焼かれる「Boulangerie BECK」のパンたちを、是非味わいに訪れて。

WRITTEN BY

りーしゅんライター

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店名Boulangerie BECK(ブーランジェリー ベック)
TEL077-532-9902
電話の際はモアを見たというとスムーズです
住所524-0102
守山市水保町1255-57

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